Wednesday, May 13, 2026

NASのOS選びと、Proxmoxを活用した現場での「一石二鳥」な解決策

 NASは結局・・・


まあ、時代が移り変わるように、NASのOSもまた変わりゆくもので……(笑)。


相変わらずSynologyのNASがメインではありますが、以前試していたZimaOSはやめました(;^ω^)


たまたまネットで見かけたNAS用OSの紹介で、TrueNASというものがあったので、今回はこちらを試してみることに。

コミュニティ版をProxmox上の仮想環境に入れて構築しました。

インターフェース自体はSynologyの方が直感的で分かりやすい気もしますが、いざ設定してみると共有設定もすんなりOK。


ちょうど仕事でNAS構築の依頼が来ていたので、テストを兼ねてSynologyと一日一回FTPで同期をとるように設定してみました。

スナップショットの設定も細かくできるし、インターフェースに慣れてしまえばこれはすごく良いですね!


自分でもすっかり気に入ってしまい、別の余っていたPCにもTrueNASをインストール。

転がっていたHDD×2枚 + キャッシュ用に余っていたM.2 SSD 128GB、さらにOS用にSSD 128GB、バックアップ用に2TBのHDD×1……といった構成で組んでみました。

そのPCにはM.2スロットがなかったので、PCIeの変換ボードを使っています。


ちなみにTrueNAS同士の同期は専用機能で行いました。(おバカなことに、Synology → Proxmox上のTrueNAS → 物理TrueNASと、3台とも同じ内容が入っています)

使い始めて半月ほど経ちますが、どれも順調に動作しています。


TrueNASを仮想(Proxmox)ではなくPCに直接入れた個体を作ったのは、CPUやHDD/SSDの温度をダイレクトに確認したかったからです。

お客様用のPCにはProxmox上にTrueNASを入れていますが、こちらは6ポートのSATAカードを刺し、Proxmox側でPCIeパススルーの設定をしてTrueNASに直接認識させています。これでRAID用HDDの温度もしっかり確認できるようになりました。


さて、先ほどのお客様の話なのですが……


去年、VPNの接続方式を変更するためにルーターを新調していただいたんです。

繋がること自体は問題なかったのですが、どうしても解決できない問題が発生。メーカーに問い合わせても解決策が見つからず悩んでいたところ、結局、自分が選んだVPNルーター(クライアント側)の融通が利かないことが判明しました。


そこで別の方法を検討。

一昨年あたりから、Windows 11未対応で引き上げていたWindows 10のPCが溜まり始めていたので、それにProxmoxを入れ、VPNゲートウェイとして仕立てて支店2か所に設置しました。

これで問題は無事に解決!……となったのですが、その際、「Proxmoxなので、ついでにNASも動かせますよ」とサラッとお話ししたところ、翌日に「見積もり出して!」とお電話が。


自分も「え〜〜本気?」と思いながら(笑)、早々に見積を提出。

即注文をいただき、すぐに部品手配に入りました。

PC本体は中古の第6世代i5。OS用にSSD 256GB、RAID用にはそれほど容量がいらないとのことだったので、1TBのHDD×2を手配しました。


ただ、長時間運用なのでHDDの温度も管理したいと考えたのですが、標準の構成(マザーボード直結)だとProxmox上のTrueNASからは温度が認識できないことが分かり、慌てて調査。

先述の通り、PCIeのSATAカードを別途用意してパススルーすれば確認できることが判明。部品代で少し持ち出しにはなりましたが、その方法で構築しました。


部品も揃い、構築も順調。

本店のデータを依頼のあった支店Aにすべて転送し、その後の運用を確認したところ、


支店Aのデータを本店のNASにバックアップしたい


支店Bからも、VPN経由で「支店AのNAS」と「本店のNAS」の両方にアクセスしたい

とのこと。


問題は、納入済みの各支店のVPNルーターでは「2か所同時接続」ができないタイプだったこと……。

ここで役に立ったのが、やはりProxmoxです!

VPNはWireGuardを使っているので、LXCコンテナの「turnkey-wireguard」でサクッと設定。

後のメンテナンス性を考え、同じコンテナを「支店A用」と「本店用」で2つ作り、これで同時に2拠点へのVPN接続が可能に!

あとはルーターにスタティックルートを書き込めば完了です。


こういうパズルみたいなネットワーク構築は、やっていて楽しくなっちゃいますね。

最初にSynologyとのバックアップにFTPを使ったのは、本社のNASが古くてFTPしか受け付けてくれなかったからなのですが、最終的にやりたいことがすべて実現できたので大満足です!


今回の内容に参照したサイトと一部のパーツのURLを下記に入れてます

資料

TrueNas紹介記事

 https://pc.watch.impress.co.jp/docs/topic/feature/2105357.html

TrueNasのサイト

 https://www.truenas.com/

PCIe M2.のボード (750円とめちゃ安い!)

 https://www.amazon.co.jp/dp/B0D9NCCXH2?ref=ppx_yo2ov_dt_b_fed_asin_title&th=1

お客様のPCに使ったPCIeのSATA6ポートカード

 https://www.amazon.co.jp/dp/B0CPC2YLBJ?ref=ppx_yo2ov_dt_b_fed_asin_title&th=1

Proxmox VEにTrueNAS Scaleをインストール

 https://qiita.com/flathill/items/fc382d3076fe4eb94ef7

ProxMoxのVMでTrueNASはraidを組む時、仮想HDD にはシリアルナンバーを付けないと設定できない

   https://kirishima.it/mt/2025/11/pve_hdd_serial.html

ノートPCでふたを閉じてもスリープさせない設定

  https://note.com/major_marten009/n/n8267f32537b1